福岡市中央区小笹1-5-13
Tel:092-523-2361
Tel:0120-5655-96
日本産ではなく、あえてアメリカ産を使用しています。当初は日本産を使っていましたが、市場での供給が少なく、弊社のような零細企業では、満足のいくタラコを安定して入手することが難しかったのです。
タラコを調べてみると、日本産、アメリカ産、ロシア産、韓国産と色々有り、それぞれに特性がありました。その中で身の熟成度・大きさでアメリカ産が一番納得できました。
それからは、”辛子めんたい-きよ味や-”のタラコは、胸を張ってアメリカ産です。辛子めんたいのきよ味やの商品がお手元に届いたら、身がぎっしりと詰まって粒々の存在感のある辛子明太子にご満足いけることと思います。
現在は厳選の上、韓国産と中国産、日本産をブレンドして使用しています。先ごろまで使用していた韓国産唐辛子が、取り扱い業者の倒産により入手不可能となり困りました。同じ韓国種唐辛子でも産地によって味や辛味・香りに随分と違いがあるのがわかりました。日本産や他の韓国産も含め、かなり吟味した上で今までに近い風味になるようにブレンドしています。
ちなみに、仕上げの時には、まるで辛子明太子にお化粧をするかのように、茶こしを使って一番口当たりのいい所だけを一本ずつふりかけています。
”辛子めんたい-きよ味や-”の旨さの一番の秘密はお酒かもしれません。
辛子明太子に使うお酒は、贅沢にも、知る人ぞ知る、佐賀の純米酒「万齢」を使っているのです。山田錦を原料としたこだわりの純米酒です。
タラコを調理する前にお酒で洗うのですが、はじめは普通の清酒を使っていました。
それを変える出来事が起きたのは、とある年の正月のこと、、、。
暮れに大奮発して買っておいたとっておきの久保田の、それもあの萬寿がすっかりなくなっているではないですか?びっくり仰天です。
私以外はお酒を飲む人はいないのに、もしかして、、、? 嫌な予感、、、!
母(きよ味)曰く「あれ、タラコを洗うのに使ったんよ!」ですって。 もぅやだぁ〜!
後の祭りです、怒りを通り過ぎてあきれてしまいました。
仕方なくできあがった辛子明太子を食べてみると、まぁなんと旨いことか!こんなにもお酒で違うのかって驚きました。
でもさすがに久保田萬寿は高すぎます。そこで、辛子明太子に合うお酒を探しまくり、今の純米酒「万齢」にたどりついたのです。「万齢」は今じゃ私の晩酌用になってるほど美味しいお酒なのです。
昆布もこだわってしまいました。
当初は普通の昆布を使っていたのですが、ふんだんに使ってもどうも旨くない。かなりお値段もするのですが、思い切って羅臼昆布を使ってみました。
上質のものを使えば、美味しくて当たり前。今度はだしの採り方にも料亭並みのこだわりを見つけたのです。
昆布のうまみを最大限引き出すために、毎回一定時間つきっきりで温度管理しながら煮出しています。こうすることで、臭みのない濃厚なうま味バッチリ。天然の昆布の旨味とコクがひろがるだしがとれるのです。
ウチの母(きよ味)はここまでする人なのです。
”辛子めんたい-きよ味や-”は、「どうしてスーパーマーケットのように、生で売っていないの?」
そんな問い合わせも頂きます。
理由その1
「辛子明太子って生物(ナマモノ)だから!」
辛子明太子は、タラコを非加熱で調味したもの。つまり“ナマモノ”。
そして”辛子めんたい-きよ味や-”は完全手作り。うちの製造工程では、一切保存料や着色料は使っていません。(タラコの原料時点では、若干の添加物が含まれていますが)
その為、“日持ち”がしません。本来、できたてを手渡しできるのが一番だと思うのですが、それが難しいのです。
配送上やっぱり安全が第一と考え、真空パックしたものを冷凍でお届けしているのです。
理由その2
「辛子明太子って生き物(いきもの)だから!?」
もちろん、ホントのいきものじゃありませんっ(笑)。
冷蔵保管している間にもどんどん味の熟成が進むので、まるで生き物のようなんです。
解凍直後は、若くさわやかでみずみずしい辛子明太子を味わえます。それが、冷蔵庫などにいれておくと、だしの味や唐辛子などが日に日になじんでまろやかな風味に変わるのです。
皆様にもぜひ、その変化を楽しんでいただきたいのです。できたての辛子明太子の味をそのままに冷凍しています。
さらには、解凍しやすいように一本ずつ「真空パック」でお届けしているのです。
※解凍は電子レンジは使わずに、必ず自然解凍してください。
冷蔵庫なら2〜3時間、室温なら20分程度で自然解凍できます。解凍後は必ず冷蔵庫などで保管して、2週間を目安に食べきってくださいませ。
実は、原料となるタラコは二本の真ん中がくっついて一腹(ひとはら)なんです。
それを一本ずつに切り分けるとどうしても皮に切れ目ができてしまいます。
”辛子めんたい-きよ味や-”で取り扱うタラコは身が大きく粒が熟成したものばかりですので、せっかくの中身が少しでも流れ出さないように、それはそれは丁寧にやさしく扱うのです。
純米酒で洗ったり、だし汁に漬け込んだりする時はもちろん流れ出さないよう細心の気をつかいます。仕上げる時も、すでに粉状の唐辛子をさらに茶こしを使って念入りに細かいものだけを振り掛けるほど、いとおしみながら辛子明太子を作っています。
長年の茶道で培われた「一期一会」の精神と気配りもさることながら
母の、几帳面で愛情深い性格が伝わる辛子明太子だと私は自慢しております。
最後に。お詫びを一言*
ごめんなさい。”辛子めんたい-きよ味や-”は、2週間で20箱までしか、今のところは製造ができません。何しろ、作っているのが母親一人で作っているだけ。
ですから、ご注文を受けても、すぐに商品をお届けできない事がございます。
お客様には、ご迷惑をおかけすることにもなるかと思いますが、ご了承頂ければ幸いでございます。